まとめ :
このマニュアルでは、全体的な StorADE 環境について説明します。これには、daemon と cron の使用方法、デバイスの監視に使用する調査テクニック、通知プロバイダとイベント生成構造が含まれます。このマニュアルは、システム管理者を対象としており、Unix (Solaris) に関する知識が必要です。グラフィカルユーザーインタフェースの機能について詳しく説明している『ユーザーガイド』と一緒に使用できます。このマニュアルでは、Sun のストレージ製品を述べる際、省略形を使用しています。付録 A にある省略形リストに正しい製品名を示します。
StorADE とは :
StorADE は、Sun のストレージ製品、Sun がサポートするスイッチ、および Sun の仮想化製品の監視と診断に使用する分散アプリケーションです。StorADE の主要機能は、デバイスの監視、イベントの生成、トポロジの検出と表示、診断、バージョンチェック、デバイス / FRU レポート、および構成 (システムエディション) です。StorADE は、帯域内 (データパス上) と帯域外 (Ethernet から) にインストールされているエージェントによって監視を実行します。 サーバーに StorADE パッケージをインストールすると、そのサーバーに cron エントリが追加されます。また、この同じサーバー上の inetd が処理するサービスのリストに StorADE 固有の http サービスも追加されます。cron は定期的 (調整可能) に StorADE エージェントを起動し、デバイスを調査してログファイルを監視します。 StorADE グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) で保持する構成ファイルを使用して、エージェントが監視するデバイスのリストを保持します。エージェントの 1 つは、マスターエージェントになります。すべてのスレーブエージェントは、それぞれの検出 (警告やイベント) をマスターエージェントにレポートし、マスターエージェントはそれらを処理します。イベントは、考えられる原因や推奨される対応などの Service Advisor の内容と一緒に生成されるため、単一の FRU を特定するのに役立ちます。
マスターエージェントの主要機能は、この監視データベース (構成、計測レポート、イベント、状態、トポロジなどを含む) を GUI で表示し、すべてのメッセージを SRS などのイベントコンシューマ (GUI では通知プロバイダと呼ばれる) に送信することです。マスター GUI には、マスターとスレーブエージェントの両方のすべての設定機能が集約されています。ブラウザでスレーブサーバーを表示して、そのスレーブエージェントを設定する必要はありません。 イベントは、サイトの管理者にローカル電子メールとして、または警告として送信できます。また、SRS、NetConnect、Sun Network Storage Command Center (NSCC) に返すことができます。NSCC は、Sun の技術者が Sun のストレージ製品に関する傾向や問題を検出するために使用する統計データベースです。また、 電子メールやプロバイダの設定は、StorADE で実行され、構成ファイルに保存されます。
次の図は、2 つの Sun T3 パートナーグループ、1 つのスイッチ、および 3 つの Sun A5000 を監視するために、マスターとスレーブが連携している構成例を示します。
StorADE には 2 つのバージョンがあります。すべての StorADE 機能を含む (Sun-Solution 固有のいくつかの機能を除く) デバイスエディションと 3900/6900/6320 製品のサービスプロセッサで使用する Sun-Solution エディションです。デバイスエディション (パッケージ名 SUNWstade) は、StorADE の すべてのトポロジと SAN 集合機能を含むため、本当の意味で「San」エディションです。Sun-Solution エディション (パッケージ名 SUNWstads) は、ソリューション製品のサービスプロセッサにあらかじめインストールされており、デバイスエディションにはない機能が含まれています。 3900/6900 の構成機能など、特別な管理機能も含まれています。 この 2 つのパッケージのベースとなっているコードは同じです。
StorADE インストールライフサイクル :
通常の StorADE インストールは、次の手順からなります。
StorADE を一連のサーバーにインストールし、いずれか 1 つをマスターエージェントに選択します。通常マスターエージェントは、すでに管理ステーションとして機能しているため、または電子メールにアクセスし、ネームサーバーに登録されているため簡単にアクセスできるといった理由で選択します。 マスターエージェントは、ユーザーインタフェースを提供するものであり、たとえスレーブが存在しなくても、「マスター」と呼ばれます。エージェントの各インスタンスは、マスターであろうとスレーブであろうと、デバイスを監視できます。デバイスは帯域内 (通常は、適切なサーバーにインストールされているスレーブエージェントで) でも、帯域外 (いずれかのエージェントから) でも監視できます。ログファイルが利用できる場合 (t3/t4 と 3310 Minnow の場合のように)、これらのログファイルを複製したサーバーにエージェントをインストールし、このエージェントから帯域外のデバイスを監視するのが最も良い方法です。この構成では、同じエージェントでログファイル情報を表示し、デバイスの調査と見つかった情報の関連付けができます。pkgadd の後に /opt/SUNWstade/bin/ras_install を実行して、inetd サービスと cron をセットアップします。 ras_install は、「これはマスターかスレーブか」、「マスターはどこか」、「SSL セキュリティが必要か」などの基本的ないくつかの質問を行います。
構成を初期化します。適切なポート番号を含むホストにブラウザをポイントし、StorADE にアクセスします。StorADE ポート番号は、 7654 (セキュリティなし) と 7443 (セキュリティあり) です。 注 : 最初のログインでは、常にユーザー名は ras、パスワードは agent です。これらは、最初にログインした後に変更できます。さまざまな権限、ロケール、ブラウザ初期設定を持つ追加ユーザーも作成できます。最初の構成では、サイト情報の入力、デバイスの検出、手作業による StorADE 構成へのストレージデバイスの追加、イベントを受信するローカルの電子メールアドレスの追加、イベントを SRS、SSRR、NetConnect などに転送する通知プロバイダの追加を行います。これらの機能のほとんどは、CLI コマンドからも自動的に実行できるため便利です。「構成の確認」レポートを GUI から実行すれば、構成に対して健全性をチェックできます。
デバイスの検出StorADE は、その構成ファイル (/opt/SUNWstade/DATA/rasagent.conf) に含まれているデバイスを監視します。このファイルにデバイスを追加するには、[デバイスの追加]、[デバイスの検出] または ras_admin' CLI コマンド (/opt/SUNWstade/bin/ras_admin) を使用します。[デバイスの追加] は、直接的なもので、通常はデバイスの IP を入力します。 StorADE で構成にデバイスを追加するには、まずそのデバイスにアクセして識別できる必要があります。 通常識別とは、デバイスのポート WWN とエンクロージャー ID を見つけることを意味します。 デバイスの検出は、/etc/deviceIP.conf ファイルを使用して自動化できます。 . このファイルは、/etc/hosts と同様の構文を持ち、システム管理者が管理します。 また、StorADE が監視するすべてのデバイスのリストが含まれます。このファイルの例は、付録 D を参照してください。CLI (ras_admin discover_deviceIP) と GUI は、どちらも /etc/deviceIP.conf ファイルに基づいたデバイスの検出に使用できます。
トポロジの検出. これは、さらに実行する構成手順の 1 つにすぎませんが、少々複雑です。StorADE トポロジの検出を完了するために、すべてのエージェント (マスターとスレーブ) は、それぞれの帯域内と帯域外の両方の SAN セクションを検出してその情報を単一のトポロジに統合し、このトポロジをマスターエージェントに送信してさらに集合させる必要があります。マスターエージェントは、受け取ったすべてのトポロジをそれぞれのトポロジとマージし、StorADE の単一の「マスター」トポロジを作成します。StorADE で作成するトポロジは、主に物理的トポロジです。エンクロージャー情報、パートナーグループ情報、帯域内パス情報、www などが含まれます。このトポロジは、現在の SAN の「スナップショット」として保存され、新しい SAN トポロジのスナップショットが作成されるまでの間、すべての SAN 関連の操作で使用されます。 これは、[管理] -> [トポロジ保守] -> [トポロジのスナップショット] から利用できます。
エージェントを起動します。StorADE がインストールされており、ras_install が実行されている場合、各デバイスのエージェントは実行していないことがあります。通常エージェントは、デバイスを検出して通知プロバイダを初期化した後、GUI から起動します。エージェントの起動とは、StorADE corn がすべてのエージェント (マスターとスレーブ) でアクティブであることを意味します。この機能は、[管理] -> [一般保守] -> [start_agents] から利用できます (site_map、図 1 を参照)。 デバイスとプロバイダの初期化に関する詳細は、『StorADE ユーザーガイド』を参照してください。
デバイスの警告が発生すると、StorADE は電子メール (設定されている場合) を使用してサイトの管理者に通知します。また、元々設定されていたリモートサービス (SRS、SSRR など) のいずれかを使用して、Sun にも通知を送信します。多くの場合、管理者に送信された電子メールによって、問題を特定することができます。これは電子メールには、考えられる原因と推奨される対応が含まれているためです。問題の全体像をより詳しく取得するために、サイトの管理者や Sun の技術者は、StorADE GUI (または CLI) にアクセスし、前後の電子メール情報をレビューしたい場合があります。これは、デバイス自体 ([監視] -> [デバイス])、 トポロジ ([監視] -> [トポロジ])、すべての StorADE イベントログ ( [監視] -> [イベントログ]) を表示すれば実行できます。これらの機能の例は、図 2、3、4 を参照してください。図 5 は、サンプルの電子メールを示します。 この情報をレビューしてから診断を実行すれば、問題の原因をさらに特定できます。
問題を特定します。診断は、CLI または GUI から実行できます。StorADE GUI によって、ユーザーはスレーブエージェントを使用してリモートからテストを実行できます。この機能を使用すれば、実際の診断テストがスレーブサーバー上で実行されていても、ユーザーはマスターサーバー上に集約された 1 つの GUI からテストを開始して制御できます。
問題が解決すると、ユーザーは StorADE GUI でデバイスの状態をクリアし、新しいストレージデバイスが追加されている場合はトポロジを作成しなおして、手順 5 に戻ります。
監視計画 :
監視は、一連のサーバーにインストールされているマスターとスレーブエージェントで実行されます。これらのサーバーは、次の理由で選択します。
帯域内のストレージデバイスにアクセスするサーバー (たとえば、Sun StorEdge A5K)。
/var/adm/messages などのログファイル、または /var/adm/messages.t3 などのストレージデバイスログファイルにアクセスするサーバー。
Sun T3 と Sun Switches などの帯域外で監視できるストレージデバイスに帯域外からアクセスするサーバー。
監視の負荷分散に使用する複数のサーバー。たとえば、すべての Sun StorEdge T3 アレイを同じエージェントから監視する必要はありません。 多くの場合、Sun StorEdge T3 はまとめてインストールされ、それぞれのログファイル (messages.t3) を複数のサーバーに複製します。この場合、同じエージェントからログファイルおよび対応する t3 にアクセスするには、各サーバーにスレーブをインストールするのが最も良い方法です。StorADE 構成の詳細については、『Installation and Configuration Planning ガイド』を参照してください。
監視サイクル :
エージェントの実行は、各サーバーの cron daemon によって制御します。監視サイクルの主要な手順は次のとおりです。
エージェントの前の実行が終了していない場合、そのエージェントが 1 つのみであることを確認し、それを終了させます。一度に実行できるのは、監視エージェントの 1 つのインスタンスのみです (./opt/SUNWstade/bin/rasagent)。
計測レポートの生成と健全性関連のイベントの生成に使用する適切なデバイスモジュールをロードして実行します。計測レポートは、すべての関連情報についてデバイスを調査し、/var/opt/SUNWstade/DATA のレポートに情報を保存して生成されます。 これらのレポートで、あるエージェントの実行から次のエージェントの実行までを比較し、健全性関連のイベントを生成します。またイベントは、ログファイルで見つかった情報をリレーして作成されます。たとえば、/var/adm/messages.t3 で見つかったすべてのエラーと警告は、さらに分析されることなく、「LogEvent」イベントに変換されます。 ほとんどのイベントは、StorADE のルールやポリシーによって問題が存在すると判断された場合に生成されますが、T3 が syslog ファイルで問題を指摘している場合は、即座にイベントが生成されます。デバイスの監視に使用するコマンドの詳細は、付録 C を参照してください。
スレーブによってイベントが生成された場合、マスターエージェントにこれらのイベントを送信します。 エージェントがマスターエージェントの場合、対象となるすべてのパーティにイベントを送信します。 マスターエージェントは、それぞれのイベント生成とスレーブからのイベント収集の責任を担います。 また、イベントは、分散させる前にマスターに集められます。
DATA ディレクトリに、計測レポートを保存します。注 :イベントログは、[監視] -> [ログ] で GUI からアクセスできます (/opt/SUNWstade/DATA/Events.log)。StorADE は、必要な統計値で状態データベースを更新します。一部のイベントは、イベントの生成に一定のしきい値に達する必要があります。たとえば、スイッチポートの CRC カウントが 1 つ上がっても、一定のしきい値に達していなければ、イベントは生成されせん。 別の例として、電子メールがあります。StorADE は、電子メールのしきい値をサポートしています。これを使用すれば、同じデバイスの同じコンポーネントについて複数の電子メールが生成されるのを回避できます。指定した時間帯の送信済みのイベント数を追跡して記録することで、冗長な電子メール警告を回避できます。注 : 他のプロバイダ (電子メール以外) は、送信されるすべての指示を記録することが重要であるため、この機能をサポートしていません。ほとんどのイベントは、初期状態の変更が発生した場合のみ送信されるため、このような問題はありません。たとえば、バッテリ電源が失われた場合、この変化に関する警告が送信されますが (たとえば、電源の故障)、この状態が良好な状態 (たとえば、電源の回復) に変化するまで、あるいは別の状態に変わるまで(たとえば、電源の取り外し)、イベントは何も送信されません。
管理者にとって必要なイベントを送信します。すべてのイベントが、全員に送信されるわけではありません。たとえば、ローカルの管理者は、必要なイベントのみを選択できます。管理者は、必要なデバイスタイプ、イベントタイプ (たとえば、通信の切断)、および受け取る警告のレベル (たとえば、警告とエラーのみ) を選択できます。 注 : Sun SRS プロバイダは、実行イベント (イベント構造を参照) のみを受け取りますが、Sun Network Storage Command Center (NetConnect を介した NSCC) は、すべてのイベントを受け取ります。
イベントのライフサイクル :
ほとんどの StorADE イベントは、健全性の変化に基づいています。たとえば、デバイスの状態が「オンライン」から「オフライン」になると、健全性の変化が起こります。イベントを生成するのは、「オフライン」から「オンライン」の変化であり、「オフライン」という実際の値ではありません。イベントの生成にステートのみを使用した場合、同じイベントが常に生成されます。 LogEvent は反復性が高いため、ログファイルを監視するときに健全性の変化を使用することはできません。この問題は、ログファイルのエントリにしきい値を設定すれば最小化できます。 しきい値によって設定された最少ログファイルエントリ数が一定期間内に発生した場合のみ、イベントが生成されるようになります。また、StorADE には、「イベントの最大数」データベースも含まれているため、8 時間のうちに同じ問題で生成されたイベントの数が記録されます。他に方法がない場合、このデータベースを使用して反復性イベントの生成を停止します。 たとえば、スイッチのポートが数分おきにオフラインとオンラインを切り替えていた場合、イベントの最大値データベースによって、5 分おきではなく、8 時間おきにのみこの切り替えがレポートされます。
通常イベントは、次のルールに従って生成されます。
あるデバイスをまったく初めて監視するときに、検出イベントが生成されます。これは、実行イベントではなく、主に NSCC の監視基準を設定するために使用します。このイベントは、ストレージデバイスのコンポーネントを詳細に報告します。検出後は毎週、監査イベントが生成されます。このイベントの内容は、検出イベントの内容と同じです。
LogEvent は、関心のある情報がホストやストレージのログファイルに見つかった場合に生成できます。通常この情報は、可能であれば該当するストレージデバイスに関連付けられ、すべてのデバイスユーザーに送信されます。これらのイベントは、しきい値に基づいて実行イベントとして生成できるため、SRS、SSRR、NetConnect などに送信できます。
デバイスを調査して生成された計測レポートを、最後の計測レポート (通常は、x 分前のもの) と比較して内容に変化が見られた場合、イベントが生成されます。ほとんどの StorADE イベント、 stateChangeEvent、TopologyEvent、alarmEvent などはここで生成されます。デバイスによるイベントの全リストは、付録 B を参照してください。StorADE GUI では、[レポート] -> [Service Advisor] -> [Event Advisor] を使用すれば、イベントの詳細が分かります。
可能であれば、StorADE マスターエージェントで関連するイベントを結合し、AggregatedEvents を生成します。注: イベントの集合は、デフォルトでは無効ですが、複数のイベントを単一の電子メールに自動的に集合させるために使用できます。この電子メールでは、集合したイベントに加えて、この結果に達するために使用された元々のイベントも示します。
すべてのイベントに、次のフィールドがあります。
Event_type は、イベントの種類を説明します。これには、discovery、LogEvent、stateChangeEvent などがあります。
Device_category は、ストレージデバイスのクラスを示します。 a5k、t3、a3500fc、switch、brocade などがあります。
event_severity : StorADE2 の重要度は、0=注意 / 正常、1=警告、2=エラー、3=エラー/重要です。
重要度は、次のアイコンを使用して GUI で表示できます。
Actionable フラグ : イベントは、動作が必要とされる場合、実行イベントとなります。これらのイベントは、たとえば Sun SRS に渡されます。エラーとエラー/重大イベントは実行イベントになります。一部の警告は実行イベントになりますが、ほとんどは実行イベントではありません。注意は実行イベントではありません。
Event_topic : トピックとはデバイス固有のものです。たとえばスイッチの場合、event_type として stateChangeEvent 、トピックは「port.1」などが考えられます。このイベント/トピックを使用して、たとえば、スイッチポートが「オンライン」から「オフライン」に移行した警告を発します。
Event_Code : このコードは、ピリオドで区切られた 3 つの数字です。イベントの特定に使用されます。device_category.event_type.event_topic と同等ですが、かなり省略されています。コードのすべてのリストについては、Event Advisor を参照してください。 多くの場合、イベントコードは GUI で表示できるため、原因や対応が記録されている Service Advisor データベースに簡単にアクセスできます。
代替マスター :
StorADE は、代替マスターという概念をサポートしています。代替マスターはスレーブですが、cron のすべての実行で、本来のマスターが実行されているかどうか確認し、その本来のマスターが応答していない場合には、その責任を引き継ぎます。代替マスターを含むすべてのスレーブには、StorADE 構成のコピーがあります。 この構成には、すべてのエージェントの場所が説明されています (IPアドレスなど)。この情報によって、代替マスターはスレーブを呼び出すことができるほか、一時的にイベントのフローを本来のマスターから代替マスターにリダイレクトできます。
本来のマスターはイベントや電子メールを送信する責任を担っているため、代替マスターの主要機能の 1 つは、マスターサーバーが動作していないことを管理者に警告することです。代替マスターが通知しない限り、このイベントは決して送信されません。 代替マスターは、本来のマスターになることはありません。どのエージェントが本来のマスターであるかを覚えているため、本来のマスターとの通信が回復されれば、一時マスターとしての役割を放棄します。このアーキテクチャは、マスターエージェントが一時的に失われることに対処するためのものです。マスターエージェントをサイトから削除する場合、 別のサーバーを永続マスターにする必要があります (ras_Install を再度実行)。
製品の容量 :
StorADE は設計上非常に容量が小さいため、使用していない場合は気になりません。これには、cron 、およびブラウザ / スレーブ / マスターの通信で必要に応じて使用される http サービスが含まれます。
StorADE ソフトウェアには、5 分ごとに実行する cron が含まれています。 cron プログラムは開始するたびに、エージェントを実行する時間かどうか、StorADE 構成ファイルを確認します。 実際のエージェント頻度は、エージェントごとに GUI から変更できます。たとえば、エージェント頻度を 30 分に変更した場合、cron は 6 回の内 5 回をアボートします。この cron エージェント (/opt/SUNWstade/bin/rasagent) は、マスターとスレーブの両方のエージェントで実行される Perl プログラムで、約 15 メガバイトメモリまで大きくなります。 StorADE に Perl は含まれていないため、 機能させるためには StorADE のサーバー上にいずれかのバージョンの Perl が必要です (Perl のバージョンは 5.005 以上)。実行時、cron エージェントはデバイス固有の情報を /opt/SUNWstade/DATA ディレクトリに保存します。また、そのプロセスサイズは、監視するデバイスの数による影響を受けません。いったんデバイスの監視が完了すると、計測データはディスクに保存され、メモリからは消去されます。
cron エージェントは、デバイスの調査とイベントの生成にのみ使用されます。StorADE GUI へのアクセスは提供しません。通常これは、ポート 7654 と 7443 (セキュリティあり) にインストールされている http サービスで実行されます。/opt/SUNWstade/rashttp と呼ばれるこのプログラムは、inetd から開始され、ユーザーが GUI を必要とする限り、メモリに置かれます。 rashttp にはタイムアウト (デフォルトは 30 秒) があるため、この時間を経過すると終了します。これは、サーバーに存在するプロセス数を最小化するために行われていました。この http サービスもまた Perl プログラムであり、cron エージェントと同様の容量です。ブラウザやスレーブからの http リクエストに応答するために使用されます。マスターとスレーブは、http を使用して、構成情報、トポロジ情報、新しいイベントなどを共有します。
セキュリティオプション :
StorADE は、ras_install を実行し、セキュリティの質問で「Yes」を選択すると、セキュリティ機能をオンにしてインストールできます。これは、SSL (Secure Socket Layer) を使用して、マスターエージェントとブラウザ間、およびマスターエージェントとスレーブエージェント間の情報のやりとりを行うことを意味します。StorADE パッケージには、2008 年に期限が切れるデフォルトの証明書 (/opt/SUNWstade/System/certificate.pem にあります) が含まれています。これは、最高グレードの暗号化技術 (128 ビットの暗号化キーを使用する RC4) を使用します。セキュリティモードを使用する場合、マスターエージェントへのアクセスに使用する URL は、https://hostname:7443 です。セキュリティなしの URL は http://hostname:7654 です。 openssl ユーティリティを (パブリックドメインの一部、OpenSSL 製品) 使用して、サイト固有の証明書を作成できます。次に示すようなコマンドを使用します。 /usr/local/ssl/bin/openssl req -days 200 -new -nodes -x509 -out new_certificate.pem -keyout new_certificate.pem2. 証明書の詳細については、付録 C を参照してください。
その他のセキュリティ機能として、StorADE は複数ログインをサポートしています。これらのログインは、特定の権限 (guest、admin、expert、test) と一緒に、「root」ログイン (ログイン「ras」、デフォルトのパスワード「agent」) で追加できます。これにより、異なるユーザーがそれぞれのログイン / パスワードでログインできるようになるとともに、GUI で利用できる機能セットが制限されます。
Sun-Solution :
Sun 3900/6900 (Indy) や Sun 6320 (Maserati ミッドレンジ) を含む Sun Storage ソリューション製品は、Sun Switches、Sun T3/6120、Sun 仮想化エンジン、および Service Processor からなる論理的なストレージデバイスです。これらのコンポーネントは、サービスプロセッサ (StorADE システムエディション) 上にいずれかの StorADE を持つ単体の製品に、あらかじめ構成されています。 ソリューションラックにあるいずれかのバージョンの StorADE は、その他の StorADE マスターエージェントのように、サービスプロセッサの IP アドレスをブラウザでポイントしてアクセスできます。 注 : 外部では (StorADE の外部インスタンスを含む)、このソリューションラックは単一のデバイスとして扱われます。
これまでのリリースでは、Sun Solution ラックのエージェントをスレーブエージェントとして構成できましたが、このオプションは、拡張性と保守性を得るために StorADE 2.2 ではなくなりました。 ラック外にインストールされた StorADE エージェントでこのラックを監視する必要がある場合、Sun Solution ラックは、固有のアイコンを持つ単一デバイスとして検出されます。次の図では、Sun Solution ラックの 2 つのスイッチの両方に現在エラーがあります (赤色)。 これらのエラーは、それぞれがスイッチスロットを示す、2 つの赤い小さなボックスのラックアイコンで表示されています。ラック内の詳細なトポロジを表示するには、ユーザーは 3900 のサービスプロセッサの StorADE を見る必要があります。または、マスターエージェント (ラック外) で利用できるリンクランチ機能を使用する必要があります。単一アイコンで示す Sun のソリューションのトポロジの例は、図 3 を参照してください。
通知プロバイダ :
StorADE は、ローカル電子メール、SRS、NetConnect、トラップ、および SSRR を含むさまざまな通知プロバイダをサポートします。これらのプロバイダは手動でアクティブにする必要があり、GUI または ras_admin cli を使用して実行できます。エージェントが処理サイクルを完了するたびに、情報がプロバイダに送信されます。注 : スレーブは「マスター」にイベントを送信し、「マスター」はプロバイダにイベントを送信します。
ローカル電子メール : ローカル電子メールは、主にローカルの管理者にイベント情報を送信するために使用されます。 複数の電子メールアドレスを、それぞれ異なるフィルタとともに GUI で入力できます。電子メールは、生成されると、イベントの重要度や電子メールアドレス別に集められます。つまり、1 つの電子メールに複数のイベントを含むことができますが、これらのイベントは同じ重要度でなければなりません。エラーと警告を同じ電子メールに結合することはできません。 主要なイベント情報のほかに、電子メールには Service Advisor 情報 (考えられる原因や推奨される対策などの情報) が含まれます。またイベントには、Event Advisor データベースでルックアップキーとして使用できる EventCode が含まれます (StorADE GUI からも利用可能)。
SRS プロバイダ :この StorADE モジュールは、顧客のサイトにインストールされている SRS コンソールに、基本的な監視トポロジとすべての実行イベントを送信します。SRS は、実行イベントのみを受け取ります。つまり、ローカル電子メールでは受け取ることができるイベント情報のすべてを受け取るわけではありません。 イベントのソース、イベントの説明、EventCode などは送信されるだけです。SRS コンソールは、機能するこのプロバイダの StorADE マスターにとって認識されている必要があります。コンソールとの通信は、http を使用して実行されます。
SSRR プロバイダは、通信を Unix に依存しています。イベントが利用できる場合、sendToSupport プログラム (/va/remote.support/scripts/sendtosupport) は、これらのイベントを引数として含むファイルで実行できます。実行イベントも非実行イベントも SSRR に送信されますが、実行イベントは別に送信されて「ビープ音」が付きます (それ以外はビープ音なし)。
NetConnect モジュールは、NetConnect 製品との通信を SHUTTLE ファイル (/opt/SUNWstade/DATA/SHUTTLE) に依存しています。2 つの SHUTTLE ファイルがあります (実行イベントと非実行イベントを分離するため)。 ncsend プログラム (package_base/SUNWnc/bin/ncsend) が利用できれば、これも実行されます。すべてのイベントが NetConnect に送信されます。 NSCC は NetConnect を使用して、クライアントから送信されてきたイベントをデータベースに格納します。
SunMC:ASunMC モジュールをアクティブにすると、StorADE は SunMC エージェントにトポロジと警告情報を送信できます。これらの警告は、SunMC コンソールから表示できます。このような警告を受信するには、特別な「rasagent」モジュールを SunMC エージェントにインストールする必要があります。このモジュールは、StorADE に含まれています (/opt/SUNWstade/System/SunMC/SUNWesraa.tar.gz)。
SNMP トラップ :SNMP トラップは、実行イベントの場合に送信できます。また、トラップを受信できるあらゆる管理アプリケーションで受信できます。
図
図1 : サイトマップ :
このページでは、利用可能なすべての機能を示します。このページは動的に生成され、StorADE のエディションやアプリケーションにログインしているユーザーの機能によって変更できます。(つまり、診断テストを実行する権限を持たないユーザーには、診断に関するヘルプ情報は表示されません。)
図2 :デバイスの監視 :
このページは、3 フレームを使用する StorADE の内容を示します。トップフレームは、ナビゲーションに使用します。 左フレームは、それぞれの健全性レベル (重要度の場合は「Sev」) で監視されるデバイスのリストを表示します。右フレームは、5 つのページ ([概要|健全性|ログ|レポート|グラフ]) を表示できます。グラフページには、選択したデバイスのアイコン (この場合は、スイッチ) とSan にあるこのデバイスのすぐ側のアイコンも表示されます (png グラフィックファイル)。 このグラフの後には、このスイッチの現在の健全性に関する問題もリストされます。
図 3 :トポロジグラフ :
このページには、各スレーブとマスターごとに生成されるトポロジ、または結合されたトポロジ (MASTER と呼ばれます) が表示されます。トポロジは、フィルタリングとグループ化ができるため、簡単にアクセスできます。トポロジのアイコンは、移動して新しい場所で保存し、分かりやすいレイアウトを作成できます。アイコンを右クリックすると、このアイコンに実行できる機能メニューが表示されます。(右マウスボタンを使用すると、デバイスレポートの表示や診断の実行が可能です。)アイコンから離れたところで右クリックすると、図の拡大レベルを変更できます。シフトキーを押したままにすると、同時に複数のアイコンをハイライトできるため、アイコンを移動させるときに便利です。このグラフでは、デバイスとリンクの両方をマークしてクリックできます。デバイスのように、リンクを選択しても (右クリック)、リンク状態の詳細を表示できます。 このトポロジグラフは、アプレットで作成できますが、[印刷] 機能を使用すれば、png 表示 (gif などのグラフフォーマット) を作成できるため、簡単に印刷できます。
図 3a : Sun Solution の内部 :
Sun Solution のサービスプロセッサから見えるこのトポロジには、SP 自身と一緒に、外部のスイッチ、仮想化エンジン、内部スイッチ、ストレージアレイ (この場合は 3 T3) が表示されます。また、ラックのコンポーネント間の S 接続も表示されます。この図では、Sun Solution は「'wst31」と呼ばれていますが、前の図では「sp87」と呼ばれていた別のラックでした。Sun Solution にはさまざまなモデルがあるため、コンポーネントのタイプや番号もさまざまです。
図 4 :監視ログ :
このイベントログページを使用すれば、DATA/Events.log に保存されているイベントログのサブセットを表示できます。イベントは、Service Advisor へのリンクと一緒に表示されるため、そのイベントに関する詳細な情報が得られます。
図 6 :ローカル電子メール通知 :
電子メールは、マスターエージェントで生成され、GUI を使用して StorADE 構成に入力されたアドレスに送信されます。電子メールアドレスごとに、異なるイベントフィルタを設定できます。電子メール情報には、「説明」、「情報」、「考えられる原因」、「推奨される対応」を含むことができます。この例では、「考えられる原因」は示していません。
付録 A :省略形リスト :
付録 B :監視に使用するコマンド :
このセクションでは、StorADE がサポートするストレージデバイスを監視するのに使用するコマンドとテクニックについて説明します。
3310 (Minnow) :このエージェントは CLI コマンド「/opt/SUNWstade/bin/sccli show
A3500FC :このエージェントは、 rm6 パッケージ (healthck、lad、rdacutil など) のコマンドを使用します。これらのコマンドは帯域内で機能します。
A5000 :luxadm コマンドを使用して、A5K を監視します。 StorADE をインストールして A5000 を監視する前に、最新の luxadm パッチがインストールされていることを確認することが重要です。
Brocade : StorADE は snmp ライブラリ (snmpget、snmpwalk) を使用して、帯域外の brodcade スイッチから情報を入手します。
D2 : luxadm と一緒に他の帯域内の cli コマンド (disk_inquiry、rdbuf、identify および vpd) を使用して、D2 を監視します。
Host : Host エージェントも、luxadm を使用して LUN と HBA の状態を読み取ります。 また、unix コマンド (df、showrev、pkginfo) も使用して、ホスト情報を入手します。
MCData : StorADE は、McData スイッチにも snmp を使用します。
Sun スイッチ : 1 Gig スイッチの場合、StorADE は、sanbox cli コマンドを使用します。最新の 2Gig スイッチには、snmp を使用します。
T3 : StorADE は、http の問い合せを使用して、T3 アレイ (トークンともいう) からプロパティを入手します。 Sun StorEdge T3 アレイには、アレイの状態の監視に使用できる Web サーバーが付属しています。T3 トークンの内容は、「fru stat」、「fru list」、「vol stat」などの telnet コマンドの出力と同じです。messages.t3/messages.6120 ログファイルの内容も使用します。警告 (W: )、エラー (E: ) および重大な注意は、StorADE によって監視されます。
6120 (T4) : T3 と同じテクニックを使用します。
FC-TAPE : luxadm を使用して、ファイバチャネルテープを監視します。
V880Disk : StorADE は、luxadm 表示を使用して、帯域内の V880Disk を監視します。
メッセージファイル :別のモジュールで、/var/adm/message ファイルを監視します。このモジュールは、ファイルの終わりの「seek」値を保存し、ファイルの新しいエントリを読み取ります。これらの新しいエントリが、ストレージの観点から重要であると考えられる場合、LogEvent が生成されます。HBA ドライバはこのログファイルに書き込みます。
Sun 仮想化 (VE) :Sun 仮想化デバイス (以前は Vicom) は、VE 固有のコマンド (showmap、slicview、svstat、mpdrive) を使用して帯域外で監視されます。仮想化デバイスは、Sun ソリューション 6900 シリーズに含まれています。
Sun StorEdge 39xx/69xx ソリューションラック : StorADE は、ラックのサービスプロセッサにある StorADE エージェントと通信して、ソリューションラックを監視します。このコマンドは、HTTP をベースとしています。
付録 C : 証明書の詳細
付録 D: /etc/deviceIP.conf
このファイルは、IP 番号を使用してアクセスできる帯域外のデバイスのみに使用できます。現在、スイッチ、Sun T3、Sun 6120、Sun 3510 および Sun Solution がサポートされています。
#IPNO NAME TYPE(optional)
10.10.10.1 t3-b1
10.10.10.2 t3-b2
10.10.10.3 switch-s1
10.10.10.4 switch-s2
10.10.10.5 minnow1 3510
10.10.10.6 indy-1 rack
10.10.10.7 6120-1
10.10.10.8
付録 E: イベントリスト
############################ 3310.grid: Sun 3310/3510 ############################ 3310 AlarmEvent Revision 3310 AlarmEvent channel 3310 AlarmEvent enclosure 3310 AlarmEvent fan 3310 AlarmEvent firmware_version 3310 AlarmEvent part 3310 AlarmEvent power 3310 AlarmEvent raid_level 3310 AlarmEvent size 3310 AlarmEvent temperature 3310 AlarmEvent volume 3310 CommunicationEstablishedEvent ib 3310 CommunicationEstablishedEvent oob 3310 CommunicationLostEvent e 3310 CommunicationLostEvent ib 3310 ComponentInsertEvent disk 3310 ComponentInsertEvent power 3310 ComponentRemoveEvent disk 3310 DeviceLostEvent aggregate 3310 DiscoveryEvent enclosure 3310 LocationChangeEvent enclosure 3310 LogEvent cpu 3310 QuiesceEndEvent enclosure 3310 QuiesceStartEvent enclosure 3310 StateChangeEvent+ disk 3310 StateChangeEvent+ volume 3310 StateChangeEvent- disk 3310 StateChangeEvent- volume ############################ 6120.grid: StorEdge 6120 ############################ 6120 AlarmEvent+ power.temp 6120 AlarmEvent- disk.pathstat 6120 AlarmEvent- disk.port 6120 AlarmEvent- disk.temperature 6120 AlarmEvent- interface.loopcard.cable 6120 AlarmEvent- power.battery 6120 AlarmEvent- power.fan 6120 AlarmEvent- power.output 6120 AlarmEvent- power.temp 6120 AlarmEvent cacheMode 6120 AlarmEvent cacheModeBehind 6120 AlarmEvent initiators 6120 AlarmEvent log 6120 AlarmEvent lunPermission 6120 AlarmEvent revision 6120 AlarmEvent system_reboot 6120 AlarmEvent sysvolslice 6120 AlarmEvent time_diff 6120 AlarmEvent volCount 6120 AlarmEvent volOwner 6120 AuditEvent enclosure 6120 CommunicationEstablishedEvent ib 6120 CommunicationEstablishedEvent oob 6120 CommunicationLostEvent ib 6120 CommunicationLostEvent oob 6120 ComponentInsertEvent controller 6120 ComponentInsertEvent disk 6120 ComponentInsertEvent interface.loopcard 6120 ComponentInsertEvent power 6120 ComponentRemoveEvent controller 6120 ComponentRemoveEvent disk 6120 ComponentRemoveEvent interface.loopcard 6120 ComponentRemoveEvent power 6120 DeviceLostEvent aggregate 6120 DiagnosticTest- 6120ofdg 6120 DiagnosticTest- 6120test 6120 DiagnosticTest- 6120volverify 6120 DiscoveryEvent enclosure 6120 LocationChangeEvent enclosure 6120 LogEvent array_error 6120 LogEvent array_warning 6120 LogEvent controller.port 6120 LogEvent disk 6120 LogEvent disk.log 6120 LogEvent disk.senseKey 6120 LogEvent driver.SSD_WARN 6120 LogEvent power 6120 LogEvent power.refreshBattery 6120 LogEvent power.replaceBattery 6120 LogEvent temp_threshold 6120 QuiesceEndEvent enclosure 6120 QuiesceStartEvent enclosure 6120 StateChangeEvent+ controller 6120 StateChangeEvent+ disk 6120 StateChangeEvent+ interface.loopcard 6120 StateChangeEvent+ power 6120 StateChangeEvent+ volume 6120 StateChangeEvent- controller 6120 StateChangeEvent- disk 6120 StateChangeEvent- interface.loopcard 6120 StateChangeEvent- power 6120 StateChangeEvent- volume 6120 Statistics enclosure ############################ a3500fc.grid: Sun A3500FC ############################ a3500fc AlarmEvent- battery a3500fc AuditEvent enclosure a3500fc CommunicationEstablishedEvent ib a3500fc CommunicationLostEvent ib a3500fc ComponentInsertEvent controller a3500fc ComponentInsertEvent disk a3500fc ComponentRemoveEvent controller a3500fc ComponentRemoveEvent disk a3500fc DeviceLostEvent aggregate a3500fc DiagnosticTest- a3500fctest a3500fc DiscoveryEvent enclosure a3500fc LocationChangeEvent enclosure a3500fc StateChangeEvent+ disk a3500fc StateChangeEvent- controller a3500fc StateChangeEvent- disk ############################ a5k.grid: Sun A5000 ############################ a5k AlarmEvent- backplane a5k AlarmEvent- backplane.fan a5k AlarmEvent- disk a5k AlarmEvent- interface.gbic a5k AlarmEvent- interface.iboard a5k AuditEvent enclosure a5k CommunicationEstablishedEvent ib a5k CommunicationLostEvent ib a5k ComponentInsertEvent disk a5k ComponentRemoveEvent disk a5k DeviceLostEvent aggregate a5k DiagnosticTest- a5ksestest a5k DiagnosticTest- a5ktest a5k DiscoveryEvent enclosure a5k LocationChangeEvent enclosure a5k StateChangeEvent+ disk a5k StateChangeEvent+ interface.iboard a5k StateChangeEvent+ power a5k StateChangeEvent- disk a5k StateChangeEvent- interface.iboard a5k StateChangeEvent- power a5k logEvent driver ############################ agent.grid: ############################ agent AgentDeinstallEvent enclosure agent AgentInstallEvent enclosure agent AlarmEvent system_errors agent AlternateMaster+ enclosure agent AlternateMaster- enclosure agent CommunicationEstablishedEvent oob agent CommunicationLostEvent ntc agent CommunicationLostEvent oob agent HeartbeatEvent enclosure ############################ brocade.grid: Brocade スイッチ ############################ brocade AlarmEvent sensor.fan brocade AlarmEvent sensor.power brocade AlarmEvent sensor.temperature brocade AlarmEvent system_reboot brocade AuditEvent enclosure brocade CommunicationEstablishedEvent oob brocade CommunicationLostEvent oob brocade ConnectivityLostEvent aggregate brocade DeviceLostEvent aggregate brocade DiagnosticTest- switchtest brocade DiscoveryEvent enclosure brocade LocationChangeEvent enclosure brocade LogEvent PhysState brocade LogEvent port.statistics brocade StateChangeEvent+ port brocade StateChangeEvent- port brocade Statistics enclosure ############################ d2.grid: Sun D2 ############################ d2 AlarmEvent- fan d2 AlarmEvent- power d2 AlarmEvent esm.revision d2 AlarmEvent midplane.revision d2 AlarmEvent slot_count d2 AlarmEvent temperature d2 AuditEvent enclosure d2 CommunicationEstablishedEvent ib d2 CommunicationLostEvent ib d2 ComponentRemoveEvent esm d2 ComponentRemoveEvent midplane d2 DeviceLostEvent aggregate d2 DiagnosticTest- d2test d2 DiscoveryEvent enclosure d2 LocationChangeEvent enclosure d2 StateChangeEvent+ disk d2 StateChangeEvent- disk ############################ host.grid: Host ############################ host AlarmEvent+ hba host AlarmEvent- hba host AlarmEvent- lun.T300 host AlarmEvent- lun.VE host AlarmEvent disk_capacity host AlarmEvent disk_capacity_okay host DiagnosticTest- ifptest host DiagnosticTest- qlctest host DiagnosticTest- socaltest host LogEvent array_error host LogEvent array_warning host LogEvent driver.ELS_RETRY host LogEvent driver.Fabric_Warning host LogEvent driver.Firmware_Change host LogEvent driver.LOOP_OFFLINE host LogEvent driver.LOOP_ONLINE host LogEvent driver.MPXIO host LogEvent driver.MPXIO_offline host LogEvent driver.PFA host LogEvent driver.QLC_LOOP_OFFLINE host LogEvent driver.QLC_LOOP_ONLINE host LogEvent driver.SCSI_ASC host LogEvent driver.SCSI_TRAN_FAILED host LogEvent driver.SCSI_TR_READ host LogEvent driver.SCSI_TR_WRITE host LogEvent driver.SFOFFTOWARN host LogEvent driver.SF_CRC_ALERT host LogEvent driver.SF_CRC_WARN host LogEvent driver.SF_DMA_WARN host LogEvent driver.SF_OFFLALERT host LogEvent driver.SF_OFFLINE host LogEvent driver.SF_RESET host LogEvent driver.SF_RETRY host LogEvent driver.SSD_ALERT host LogEvent driver.SSD_WARN host LogEvent error host LogEvent warning host PatchInfo enclosure host backup enclosure host patchInfo enclosure ############################ internal.grid: ############################ internal AuditEvent enclosure internal CommunicationEstablishedEvent ib internal CommunicationLostEvent ib internal ComponentInsertEvent disk internal ComponentRemoveEvent disk internal DiagnosticTest- fcdisktest internal DiscoveryEvent enclosure ############################ mcdata.grid: McData スイッチ ############################ mcdata AlarmEvent fan mcdata AlarmEvent power mcdata AlarmEvent system_reboot mcdata AuditEvent enclosure mcdata CommunicationEstablishedEvent oob mcdata CommunicationLostEvent oob mcdata ConnectivityLostEvent aggregate mcdata DeviceLostEvent aggregate mcdata DiscoveryEvent enclosure mcdata LocationChangeEvent enclosure mcdata LogEvent PhysState mcdata LogEvent port.statistics mcdata StateChangeEvent+ port mcdata StateChangeEvent- port mcdata Statistics enclosure ############################ san.grid: ############################ san LinkEvent_CRC Any|Any san LinkEvent_CRC host|storage san LinkEvent_CRC host|switch san LinkEvent_CRC switch|a3500fc san LinkEvent_CRC switch|a5k san LinkEvent_CRC switch|storage san LinkEvent_CRC switch|switch san LinkEvent_CRC switch|t3 san LinkEvent_CRC ve|switch san LinkEvent_ITW Any|Any san LinkEvent_ITW host|storage san LinkEvent_ITW host|switch san LinkEvent_ITW switch|a3500fc san LinkEvent_ITW switch|a5k san LinkEvent_ITW switch|storage san LinkEvent_ITW switch|switch san LinkEvent_ITW switch|t3 san LinkEvent_ITW ve|switch san LinkEvent_SIG Any|Any san LinkEvent_SIG host|storage san LinkEvent_SIG host|switch san LinkEvent_SIG switch|a3500fc san LinkEvent_SIG switch|a5k san LinkEvent_SIG switch|storage san LinkEvent_SIG switch|switch san LinkEvent_SIG switch|t3 san LinkEvent_SIG ve|switch ############################ se.grid: Sun 3900/6900 ############################ se AggregatedEvent POWERSEQ1 se AlarmEvent- lun se AlarmEvent- remove_lun se CommunicationLostEvent oob se ComponentInsertEvent lun se ComponentRemoveEvent lun se ComponentRemoveEvent slot se DeviceLostEvent aggregate se StateChangeEvent links se StateChangeEvent port se StateChangeEvent slot se StateChangeEvent sp ############################ se2.grid: Sun 6320 ############################ se2 AggregatedEvent POWERSEQ1 se2 AlarmEvent- lun se2 AlarmEvent- power_sequencer se2 ComponentInsertEvent lun se2 ComponentRemoveEvent lun se2 DeviceLostEvent aggregate ############################ switch.grid: Sun Switch ############################ switch AlarmEvent chassis.fan switch AlarmEvent chassis.power switch AlarmEvent chassis.temperature switch AlarmEvent port.statistics switch AlarmEvent system_reboot switch AlarmEvent zone_change switch AuditEvent enclosure switch CommunicationEstablishedEvent oob switch CommunicationLostEvent oob switch ConnectivityLostEvent aggregate switch DeviceLostEvent aggregate switch DeviceLostEvent ib switch DiagnosticTest- switchtest switch DiscoveryEvent enclosure switch LocationChangeEvent enclosure switch LogEvent port.statistics switch StateChangeEvent+ port switch StateChangeEvent- port switch Statistics enclosure ############################ switch2.grid: Sun Switch2 ############################ switch2 AlarmEvent- chassis.board switch2 AlarmEvent- chassis.fan switch2 AlarmEvent chassis.power switch2 AlarmEvent port.statistics switch2 AlarmEvent system_reboot switch2 AuditEvent enclosure switch2 CommunicationEstablishedEvent oob switch2 CommunicationLostEvent fsa switch2 CommunicationLostEvent oob switch2 ConnectivityLostEvent aggregate switch2 DeviceLostEvent aggregate switch2 DiagnosticTest- switch2test switch2 DiscoveryEvent enclosure switch2 LocationChangeEvent enclosure switch2 StateChangeEvent+ port switch2 StateChangeEvent- port switch2 Statistics enclosure ############################ t3.grid: Sun T3 ############################ t3 AlarmEvent+ power.temp t3 AlarmEvent- disk.pathstat t3 AlarmEvent- disk.port t3 AlarmEvent- disk.temperature t3 AlarmEvent- interface.loopcard.cable t3 AlarmEvent- power.battery t3 AlarmEvent- power.fan t3 AlarmEvent- power.output t3 AlarmEvent- power.temp t3 AlarmEvent add_initiators t3 AlarmEvent backend_loop t3 AlarmEvent cacheMode t3 AlarmEvent cacheModeBehind t3 AlarmEvent device_path t3 AlarmEvent initiators t3 AlarmEvent log t3 AlarmEvent loop.statistics t3 AlarmEvent lunPermission t3 AlarmEvent remove_initiators t3 AlarmEvent revision t3 AlarmEvent system_reboot t3 AlarmEvent sysvolslice t3 AlarmEvent time_diff t3 AlarmEvent volCount t3 AlarmEvent volOwner t3 AuditEvent enclosure t3 CommunicationEstablishedEvent ib t3 CommunicationEstablishedEvent oob t3 CommunicationLostEvent ib t3 CommunicationLostEvent oob t3 ComponentInsertEvent controller t3 ComponentInsertEvent disk t3 ComponentInsertEvent interface.loopcard t3 ComponentInsertEvent power t3 ComponentRemoveEvent controller t3 ComponentRemoveEvent disk t3 ComponentRemoveEvent interface.loopcard t3 ComponentRemoveEvent power t3 DeviceLostEvent aggregate t3 DiagnosticTest- t3ofdg t3 DiagnosticTest- t3test t3 DiagnosticTest- t3volverify t3 DiscoveryEvent enclosure t3 LocationChangeEvent enclosure t3 LogEvent array_error t3 LogEvent array_warning t3 LogEvent controller.port t3 LogEvent disk t3 LogEvent disk.error t3 LogEvent disk.log t3 LogEvent disk.senseKey t3 LogEvent power.battery t3 LogEvent power.battery.refresh t3 LogEvent power.battery.replace t3 LogEvent temp_threshold t3 QuiesceEndEvent enclosure t3 QuiesceStartEvent enclosure t3 RemovalEvent enclosure t3 StateChangeEvent+ controller t3 StateChangeEvent+ disk t3 StateChangeEvent+ interface.loopcard t3 StateChangeEvent+ power t3 StateChangeEvent+ volume t3 StateChangeEvent- controller t3 StateChangeEvent- disk t3 StateChangeEvent- interface.loopcard t3 StateChangeEvent- power t3 StateChangeEvent- volume t3 Statistics enclosure ############################ tape.grid: FC-Tape ############################ tape AuditEvent enclosure tape CommunicationEstablishedEvent ib tape CommunicationLostEvent ib tape DeviceLostEvent aggregate tape DiagnosticTest- fctapetest tape DiscoveryEvent enclosure tape LocationChangeEvent enclosure tape StateChangeEvent+ port tape StateChangeEvent- port ############################ v880disk.grid: Sun V880 Disk ############################ v880disk AlarmEvent- backplane v880disk AlarmEvent- loop v880disk AlarmEvent- temperature v880disk AuditEvent enclosure v880disk CommunicationEstablishedEvent ib v880disk CommunicationLostEvent ib v880disk ComponentInsertEvent disk v880disk ComponentRemoveEvent disk v880disk DeviceLostEvent aggregate v880disk DiagnosticTest- daktest v880disk DiscoveryEvent enclosure v880disk LocationChangeEvent enclosure ############################ ve.grid: Vicom VE ############################ ve AlarmEvent log ve AlarmEvent volume ve AlarmEvent volume_add ve AlarmEvent volume_delete ve AuditEvent enclosure ve CommunicationEstablishedEvent oob ve CommunicationLostEvent oob.command ve CommunicationLostEvent oob.ping ve CommunicationLostEvent oob.slicd ve DeviceLostEvent aggregate ve DiagnosticTest- ve_diag ve DiagnosticTest- veluntest ve DiscoveryEvent enclosure ve LocationChangeEvent enclosure